Do! お店インタビュー|鎌倉ロコマート 園芸に「楽しむ」を取り入れる
鎌倉駅西口より御成商店街を由比ヶ浜へ向かって徒歩5分、70年代のアメリカンテイストの雰囲気に包まれた「鎌倉ロコマート&ガーデン」を経営しているオーナーの小嶋淳志さん。
店内は世界各国から取り寄せられたガーデンアイテムが盛りだくさん。グローブやエプロン、ハンドツールも巷では見たことのないものばかり。天井からぎっしりと陳列されたアイテムはどれも存在感が強く、ひとつひとつにオーナーの想いが受け取れます。小嶋さんは植木の技術はもちろんのこと、サーフィンへの愛情も同じくらい熱いお方。
地元に愛されるお店、鎌倉ロコマート&ガーデンのスタート
小嶋氏
もともとは実家だったのですが、建て直すことをきっかけにお店を開こうか!という流れになりまして。僕と兄で、鎌倉周辺を中心に植木(庭造り)を生業としてやってきたのですが、僕がお店を見ていくことにして、植木の仕事は兄に任せることになりました。地元・鎌倉の人たちに愛されたい想いから、ローカル – local(訳:地元)から「ロコマート」と名付けました。
店内には70年代の陽気なアメリカンソングが流れ、どこか懐かしさも感じます。
コンセプトは「誰でも楽しめるお店」
小嶋氏
園芸店とは本来「園芸に用がある人」が来る場所というイメージなのですが、ここでは「園芸を楽しむ人」。そして園芸に興味がない人も気軽に立ち寄れてガーデンツールの「楽しさ」に触れて、その気にさせてしまおう!ということをコンセプトにしています。約30年間、この想いやスタイルは変わらないです。地元のサーファーのみんなも園芸関係なく「今日の波どう?」なんて、気軽に立ち寄ってもらえています。
入り口からお店の奥まで見応えたっぷり。海外から集められたタネのパッケージが可愛い。
園芸は「遊び」。好きになるきっかけは何でも良い
小嶋氏
園芸に興味を持ってもらうために、まずは自分の好きなものを見つけること。かわいい!とか、おしゃれ!とかから始まっても全然良いと思う。好きなものを1から始めて、土をいじって、切って触れて、、、そうして植物に興味を持ってもらえれば良いと思う。他では得られないモノやコト、他店との差をつけるために、ここにしかないもの・楽しめるものを求め続けていきたいです。
時代に沿って、かっこよさ・新しいものを追求
小嶋氏
感度は常に意識しています。時代に乗り遅れないように。3年前に社員全員でイギリスに勉強会に行ったんです。イングリッシュガーデンなど見てまわって、向こうではラティスだったりが不変的な存在だけど、日本ではそれは必要なかったり。時代を読むことは難しいけれど、色々な国や文化の良いところを集めていって、自分の「良い」と思うものに「ズレ」がないように常に新しいものを取り入れようと周りの業界の人たちから情報を集めています。自分が良いと思うものがズレていることに気づかないのが一番怖いですよ。だからこそ、周りの意見も大事にして、尚且つ自分も良いと思うものを提供すれば、それはお客様にとっての良いものになるんじゃないかと思うんです。
今では雑貨店やアパレル、ホームセンターで観葉植物と雑貨を融合させたお店は主流になってきていますが、30年前からこのスタイルを鎌倉で続けてきたという、まさに「楽しむ園芸」の先駆者。5年前には26歳の甥っ子さんも鎌倉ロコマート&ガーデンに入社。昨今の業界の流行など教わりつつ、時代の流れに驚かされることもしばしば。また初心に帰ってお店を見直さなければ、、と意気込む小嶋さん。アメリカンテイストを残しつつ、時代と比例してより良いアイテムを、そしてガーデニングの楽しさやワクワクが伝わるアイテムを取り入れていく、とのことでした。
小嶋さんのおすすめ Do!アイテム
パウダーストーンポット(8.5号・12号)
ザラザラとした独特の素材感と淡いカラーが個人的にお好みのようです。鉢の内側と外側でニュアンスが違うのもポイントのひとつ。カラーは全3色。
鎌倉ロコマート&ガーデン
住 所 | 248-0012 神奈川県鎌倉市御成町5-29-1F
営業時間|10:30〜18:30
定休日 | 月曜(祝日の場合は火曜に振替)
WEBサイト https://kamakuraloco.net
instagram @
kamakuraloco
鉢・ジョウロ・園芸用グローブ・ガーデンツールなど、園芸雑貨を中心としたガーデンショップ。お店や邸宅の造園業も経営。